【日替わり】〔スタレ〕〔アベンチュリン〕

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CSS 『駄作者の駄作者による駄作者の為の駄作』

公式で使われた台詞を1言以上用いて。

推しに関する一言でいくらでも妄想ができる、それがヲタクというもの。

〔Attention〕

♤アベンチュリン×日替わり小説

♠︎推しを詰めた

♤ノーマルからド甘チュリンまでよりどりみどり
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♠︎アベンチュリン×貴方：10種類
♤テーマ：猶予、賭博、不意、習性、祝福、切実、執着、本音、一緒、拠所
※主に貴方視点

【Special】
♠︎アベンチュリン：1種類
♤テーマ：独白
※彼視点

計：11種類
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他↓
【スタレ】『開拓日記』

【イラスト】集め
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CSS≫好きなものを好きなだけ。【CSS配布】

11種類の結果パターン

最高の一時を、君に。 - 2024年5月17日

時刻は、深夜2時を回ったところ。

「来てくれないか」と。

アベンチュリンから連絡があった。

彼にしては簡素なメッセージなのを不審に思い、急ぎ足で送られた住所へ向かえば、そこは市街の喧騒から外れた路地裏にあるバーだった。中に入ると、カウンター席で見慣れた男が1人カクテルを煽っていた。

「来てくれたんだね」

後ろを振り返った彼が、「隣に座ってくれ」と横の席を一瞥する。

何事も無さそうで安堵しながらそこに座った。店員に、『彼と同じものを』と声を掛ける。

頬杖をついて此方を見つめる彼の方へ顔を向ければ、お酒で紅潮した頬の彼が、「ふふ」と小さく微笑った。

『結構酔ってる…?』

「…どうかな」

サングラスで隔てられていない彼の瞳は、心臓に悪い。彩り豊かで惹かれる反面、飲み込まれてしまいそうな恐ろしさを覚える。居た堪れなくなって、思わず彼の目を掌で覆った。

「見られるのは、嫌かい?」

『嫌というより…落ち着かない。それにそんなに見てて楽しいものでもないでしょう?』

掌をどかしてやれば、彼は目を細めて、微笑んだ。

「そんな事はないさ。＿君は、見ていて飽きない」

妖しさの乗ったその笑みに素面では耐え切れず、置かれたグラスを手に取って、一気に煽る。その度数の高さに、思わず咽せそうになった。

「…ねぇ、YOU」

艶のある声が、自身の名を口にする。

「酔っ払いの戯言だと思って、今から言うことは聞き流してくれるかな」

眉を下げて困ったように笑う彼がいじらしくて、1つ頷いて、次の言葉を待った。

「たとえ、どれだけ知略を巡らせたとしても、全ての物事が計画通りに進む事はない。僕にだってうまくいかない時がある。決まった結末を変えることは難しいし、正しい道を歩めているかは、その時には分からない。それに自分の選んだ道が正しい道だったとして、それが自分の幸せに繋がるとは言えない」

「そもそも僕は自分の幸せなんて求めた事はないんだけれど」そう付け足す彼に、「聞き流して」居られなくなって口を開いたが、それを察した彼が「そのまま聞いていて」と宥めるように、穏やかな笑みを浮かべた。

「でもね、確かに言えることが1つあるんだ。＿＿君と出会えたこと、君と話したこと。それは、間違いなく幸せな事だったよ。…あぁ、もちろん今もね」

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【用いた一言】
「僕にだってうまくいかない時がある」
(アベンチュリンからのメッセージより)