お嬢と隷属青年は我々だと幸福を享受したい2【d!】

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鬱様は寝起きたばかりということもあってか、本当に今の状況を理解しがたいらしくて、わざとらしく首を傾げている

「え、なに……ほんま何これ。なんで、げとちゃんの兎がここにおるん？かわええけど」

そんな彼を見かねたのだろうか
背中に触れていた腕がゆっくりと離れて、トントン様はズンズンと鬱様の方へと歩いて行く

そして……、寝癖のついたままの彼の頭に思いっきりの力強い拳を振り下ろした

「いﾞぇっ……！？えっトントン…なん、何ぃ！？」
「空気読めよ大先生ぇ！！」
「えぇ！？どういぅ……いっだぁ！！」

グリグリと、昨晩の夕食前にフューラー様にやって見せたように、トントン様は青色の彼にも頭を拳で挟み込んでいた

おﾞかﾞしﾞいﾞ！！と鬱様は必死に叫んでいるが、トントン様はそんなことはどうでもいい、といったような感じで情けを与えようとはしていなかった

「おかしいって！！珍しく午前中に起きたんやから褒めるなりなんなりしてくれるかも、いやアイツらがそんなことせぇへんなガハハ思っとったら、なんで朝から暴力やねん！おかしいやろ！？」

なあ！？とその言葉がこちらに向けられたが、悲しくも

「大ちゃんが悪いよ」
「大先生が悪いな」

と、ひとらんらん様とフューラー様からも非難されていた。

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