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動物
そういえばほとんど見ることは無かったけど、エニスの屋敷にも馬とか、犬がいた
主人からの暴力からまだ逃げようとしていた頃だったか
屋敷の窓から逃げ出して、隠れるために飛び込んだのが馬小屋だった
ろくに手入れもされていないようだったから匂いがすごかったし、その匂いの元でもある糞は放置されているから、ハエとかも当然のようにたくさんいた
飯が与えられていないのか、汚れで茶色くなったであろう白馬はかなり弱っていたし
馬小屋の奥の方にいた真っ黒な犬も、ダニとかすごかったと思う
結局そこにいるのもあんまりな気分で、いっそのこと人が沢山いるところに
って動いたら案の定、主人に見つかってお仕置きルートになったんだけれども
まだ最悪な現実の状況を覆せるって信じてやがった俺が、いつの日かにもう一度そこに行ったときには
前回、弱々しくも突然の訪問者であった俺を拒否せずにこっちを見つめていた馬は横たわって、ピクリとも動いて無かったんだっけか
耳障りな羽音がうるさい中、馬に寄り添うようにしていた犬がゆっくりと瞬きをしていた
あれ以来、１度たりともあそこには行かなかったし
主人に外へ追い出されても犬に会うことは無かった
……死んじまったのかな、やっぱり
いま触れている柔らかくて綺麗な、真っ白い兎は幸福なんだろうか
ぼーっと、癖になるような毛並みを撫でながらそんなことを考えていれば、もぞもぞと膝の上で動いた兎が俺の指を噛んだ
けど、そんなに。若干痛いってだけで
「甘噛みだ。攻撃じゃ無いから安心してね、アル」
そう教えてくれたのは、撫でることを許してくれたひとらんらん様だ
この人が兎たちの世話をしているんだろうか
だからなのか、床にいる兎たちはそろいも揃って彼の周りに集まっている
兎は臆病って聞いたことがあるから、本当になついているんだろう
ふとフューラー様の手が動いていることに気がついて、その行く先を見てみれば茶色い毛並みの兎がいる
が、しかし触れるにはまだ全然遠い距離だったにも関わらずその兎は逃げて、ひとらんらん様の側へとすり寄って行ってしまった
「……やっぱ駄目か…」
「グルさんほんま懲りんな」
どうやらフューラー様の口ぶりからするに、動物に嫌われる傾向があるみたいで
トントン様とひとらんらん様は微妙な心境の視線を主人に向けていた
フューラー様はムッとした表情をしていたが、特別怒っているような様子は無い
穏やかな空間だ、不思議なほどに
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ねここぶた兼ねっこんこん(プロフ) - うさまるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますね🥰 (4月26日 18時) (
レス) id: f7a56a3668 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - 面白くて大好きです (4月24日 18時) (レス) @page15 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)
ねここぶた兼ねっこんこん(プロフ) - その辺の花さん» ありがたいお言葉をいただき感謝感激です😭😭更新は土日がメインになると思いますので、楽しみに待っていただけたら幸いです！貴方様も体調には十分にお気をつけください🥰 (4月17日 11時) (レス) id: f7a56a3668 (このIDを非表示/違反報告)
ねここぶた兼ねっこんこん(プロフ) - MidnigHtさん» 大好きと言って貰えて、とても嬉しいです！更新は最近はかなり遅くなっていますが、気長にお待ちいただけると幸いです🥰これからも頑張ります！ (4月17日 11時) (レス) id: f7a56a3668 (このIDを非表示/違反報告)
その辺の花 - こちらの作品に出会ってから、毎日更新を楽しみにしています！お忙しい中、読者に素敵な作品を届けてくださり本当にありがとうございますm(_ _)m体調やお時間にご無理のないように頑張ってください！陰ながら応援してます💐 (4月16日 22時) (レス) id: 25fc77da9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねっこんこん | 作成日時：2024年4月4日 17時
