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…私は，幼い頃からこの運命が決まっていたんだと思う。
母は夫…私の父に捨てられ，私を女手一人で育てた。それはそれは忙しく，正気を保てるはずもなかった。
ある時から，母は私がしくじると暴力を振るうようになった。食器を割る・服を汚す・問題が解けない…そんな多くの子供が犯すようなミスだった。
私が9つのときは特に酷くて…今でもよく覚えている。
「はぁ…どうしてこんなのも解けないの？」
『…。』
反論しても逆情させるだけだと知っていたから，私は何も言い返さなかった。
すると，母は私に近くのグラスを投げつけた。私に当たることはなかったが，足に破片が刺さり血が流れていた。
「…“ごめんなさい”，でしょう！？」
『っ…ごめんなさい…。』
その後も母の怒りが収まることはなく，暴力は続いた。殴る蹴る，そんな簡単なものには慣れてしまった。
すると，母は家の外においてあった大きな壺を持ってきた。
何をするのだろうと思っていたとき。そこに水を入れ，私の頭を引っ張りその中へ突っ込んだ。勿論息できるはずもなく，私は手をバタバタさせることしか出来なかった。
「…本っ当，アンタなんか産まなきゃよかった。」
…薄く聞こえたその言葉を，私が忘れることはないだろう。
結局，死ぬ寸前で母が私の頭を引っ張り出してくれた。いっそのこと，あのとき死んでいれば楽だったのかもしれないな。そのときから…水はトラウマなんだ。
そして，私が13の頃。母に売られた。…はは，驚くのも無理はない。きっと，母も限界だったんだと思う。
うちの国の闇市場に連れてこられたが，中々買われなかった。これでも頭は良いから，値段は高かったんだ。
そこで買われたのが…そう，今の国王ってわけ。
＊＊＊
syp 視点
『―…これで満足？』
「は，はい…。」
…部長の話は時々聞くけん，こーゆー話にはまだ耐性がある方と思っとった。でも，これは…。
「ありがとうございます。…大切な情報を，な♪」
わざと煽るように去ろうとした。そうとでもしないと，此奴はそのまま消えてしまいそうやったから。
『…もう，大切なんかじゃないかもな。』
…聞こえてしまった，薄く消えてしまいそうな声。それを俺が忘れることはないだろう。
(更新大変お待たせしました。引き続き「【d!】負け犬は牢の中で。【反応集】」を宜しくお願い致します。)
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とれにあ(プロフ) - 匿名ｯさん» 待たせてしまって申し訳ないです。今絶賛制作中なので気長に待ってくださいませ🙇♀ (4月22日 18時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ｯ - あ〜続きがすんごい気になってテカりそう.....(???)無理しないように更新頑張ってくださいませ!! (4月21日 20時) (レス) @page29 id: ed47510f53 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - どっかのだれかさん» そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！更新頑張ります💪 (3月31日 10時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
どっかのだれか - 神作品みっけ…✨拷問してるときの表現がとてもわかりやすくて想像しやすいからめちゃ面白いです！無理なさらず自分のペースでいいので更新まってまふ…( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) (3月30日 21時) (レス) @page25 id: 3f3fe52288 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - 燈矢さん» grさん可愛いですよね！ありがとうございます✨ (3月7日 17時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2024年2月2日 19時
