17日目 水底【zm】 ページ24
今日は夢見が悪かった。此処に来てからはずっとそうだったが，今日はいつも以上に。
zm「…顔死んどるやん。」
ぼけーとしているとゾムが現れた。…今日は此奴か。嫌だな。でも，もう私に反抗する体力など無かった。
zm「ま，ええわ。…はい！今日はこれや。」
指差した先は大きな水槽だった。それはもう，私一人くらいならすっぽり入ってしまうくらいの―。…そのとき，私に最悪の考えが頭をよぎる。
zm「…ある程度察しはついたみたいやな。そう…今日は水責めでーす！」
さぞ楽しそうに発表するゾム。その姿に何処か苛立ちを覚える。
zm「情報吐かん限り，俺は水を止めるつもりも解放するつもりもないけんな。」
『…そ。』
お遊びじゃないってことか。嫌，そもそもこれが普通なのだ。彼奴等が舐めた真似をしてるだけ…。
水槽に階段が架けられる。そして，ゾムは此方を見て「早く入れ」とでも言いたげな目で私を見つめた。
zm「…はよ。」
『はいはい…入ればいいんだろ。』
口先ではそんな事を言っているが，私の体は震えている。…嫌だなぁ。
足を一歩二歩踏み出し，水槽の中に入る。
zm「情報吐く覚悟できたら手ぇあげろよ。」
…吐かない。心の中で慣れたように呟いた。
すると，水がどういう仕組みか下から段々と迫ってきた。そして，私の腹まで水で埋め尽くされた。
それに，私は何処か似た光景を思い出す。
― 「…本っ当，アンタなんか産まなきゃよかった。」 ―
…私はそこで泣き崩れた。そのときのゾムの表情は見えなかったが，面倒臭そうにしていたのは感じ取れた。
まだ水が私の胸にも届いてない頃。私はすっと手を上げた。
＊＊＊
zm 視点
…思っとったよりあっさり手を上げたな。そんなことを思いつつ，俺は水槽の水を全部抜いた。しかし―。
『っ…ごめ，ごめんなさい…。』
zm「…はぁ。」
水槽から出ることもなく，濡れたまま謝り続けとる。
…面倒臭。はよ情報だけ聞いて放って帰ろ。
zm「…情報。」
『…っうちの国は，遠距離や長期戦が苦手。国王が面倒臭がりだし，体力配分も下手な奴ばっかだから。参謀も…私よりずっと馬鹿だから作戦も正面突破か不意打ちしかできない。』
Aが息を荒らしながら口を割った。話には聞いとったけど，随分阿呆な国やなぁ。
でも，何でトントンに勝てるような奴(しかも女で)がそんな阿呆な国に居るんやろ。…後でちょっと調べるか。
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とれにあ(プロフ) - 匿名ｯさん» 待たせてしまって申し訳ないです。今絶賛制作中なので気長に待ってくださいませ🙇♀ (4月22日 18時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ｯ - あ〜続きがすんごい気になってテカりそう.....(???)無理しないように更新頑張ってくださいませ!! (4月21日 20時) (レス) @page29 id: ed47510f53 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - どっかのだれかさん» そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！更新頑張ります💪 (3月31日 10時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
どっかのだれか - 神作品みっけ…✨拷問してるときの表現がとてもわかりやすくて想像しやすいからめちゃ面白いです！無理なさらず自分のペースでいいので更新まってまふ…( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) (3月30日 21時) (レス) @page25 id: 3f3fe52288 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - 燈矢さん» grさん可愛いですよね！ありがとうございます✨ (3月7日 17時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2024年2月2日 19時
