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cin「―我々国は…貴方を解放します。」
『…は？』
…質問の答えになっていない。どうして笑っているんだ。ただの幹部の独断でそんな勝手にしていいのか。そのようなことが頭の中でごちゃごちゃになり，私はその一文字しか言葉が出なかった。
『…それこそ，“嘘”だったりするんじゃないか？』
私が聞くと，チーノは再び高らかに笑い出した。
cin「はははっ…おもろいこと言うなぁ。“嘘”やないですよ。これは本当。」
微笑みながら言うチーノ。そして，その後に「嘘でこんなこと言ったら殺されちゃいます」と付け足した。
『…そんなこと，勝手にしていいのか？』
cin「あー，それはだいじょぶです。グルッペンさんや皆さんにはもう許可とってるんで。」
は？大丈夫なのかこの国。そんな簡単に捕虜を解放するとか。ま，私からしたらありがたいが…。
cin「ちなみに，キブなら貴方の国の情報を，間違えたら拷問後に情報を…といったおまけ付きです。」
…おまけ付き，か。ま…ただただ私を解放するだけでは我々国に利益はない。普通こんなもんだろう。
『ルールは？』
cin「そやな…俺がこの紙に一つの秘密を書きます。
それを幾つかの質問で貴方に当ててもらう。質問はYESかNOで答えられるものだけ。しかし，俺は質問された数の半数，嘘をつくことができる。…これでどうですか？」
…成る程。質問すればするほど“嘘”をつかれる数が多くなる。しかし，早とちりして間違っても拷問が待つだけ…。良く出来ているルールだ。
『具体的にはどんな秘密を当てればいいんだ。』
cin「それはご想像にお任せします。…少なくとも，貴方が知って得するものだとは思いますよ。」
…それなら，我々国の情報とかだろう。
チーノの方をチラリと見る。此方の視線に気がついたのかニコリと笑うチーノ。…此奴の“嘘”を見破るのか。かなり苦戦しそうだな。間違ったら情報吐かないといけないし。
cin「…今更しない，なんて駄目やからな？」
そう挑発的に笑った。そのとき，チーノはまるで私の考えを全て見透かしているようだった。しかし…もう食い下がるわけにはいかない。
cin「さてさてさぁて…俺がもってる秘密，なーんだ？」
…私は覚悟を決め，“ゲーム”を始めた。
(まさかのもう1話続きます。お付き合いください。)
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とれにあ(プロフ) - 匿名ｯさん» 待たせてしまって申し訳ないです。今絶賛制作中なので気長に待ってくださいませ🙇♀ (4月22日 18時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ｯ - あ〜続きがすんごい気になってテカりそう.....(???)無理しないように更新頑張ってくださいませ!! (4月21日 20時) (レス) @page29 id: ed47510f53 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - どっかのだれかさん» そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！更新頑張ります💪 (3月31日 10時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
どっかのだれか - 神作品みっけ…✨拷問してるときの表現がとてもわかりやすくて想像しやすいからめちゃ面白いです！無理なさらず自分のペースでいいので更新まってまふ…( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) (3月30日 21時) (レス) @page25 id: 3f3fe52288 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - 燈矢さん» grさん可愛いですよね！ありがとうございます✨ (3月7日 17時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2024年2月2日 19時
