２日目 水【cin】 ページ3
冷たい床の上で朝を迎える。
もちろん，そこには贅沢な食事なんて無くて。
???「おはようございます。…負け犬さん。笑」
…今日から拷問が始まるらしい。初日の拷問官さんは威勢がいいことだ。恐らく新人なのだろう。
私は答えるのも面倒なのでそっぽを向く。
???「あ。目，逸らさないでくださいよぉ。」
珍しいタイプだな。敬語を使うのだなんて。
新人で不慣れだからなのか，何か隠しているのか。
十中八九前者だろうが。
cin「僕はチーノって言うんです。我々国の拷問官長。
…これからかなり会うこととなると思うんで覚えてくださいね？」
此奴もグルッペンと似ていて嫌味ったらしい。
この総統してこの幹部ありってか。
『…そ。』
cin「！…喋れるんじゃないですか。もしかして戦いで舌切られたのかとビックリしました。」
本当に驚いた顔をする此奴…チーノ。
何だ。我々国幹部と言ってもこんなレベルか。なら，拷問も軽そう―。
cin「…はい！これ。」
チーノが雑に私の頭に水をかぶせる。
今は冬なこともあり，少し肌寒い。後にどんどん凍えるような寒さになるのだろう。
cin「…寒い？寒いよなぁ。」
気味の悪い笑顔で聞いてくるチーノ。
…あぁ，そうか。此奴は狂ってるんだ。
『…君は，性格が悪いな。』
cin「良く言われる。…最っ高の褒め言葉やわ。」
…あぁ，最高に狂っていて性格が悪い。
これが我々国幹部か。うちの国の幹部が可愛く思うな。
cin「ほらほら。まだいけるやろ？」
さらにバケツ1杯分の水を私の頭上からかける。
流石に寒気がしてきた。しかし，まだ耐えれる程度だ。
cin「…案外耐えるんや。あの国の幹部長やけんもっと雑魚なんかと思っとった。」
此奴が言うことはご尤も。うちの国は弱い。
だから，敵襲なんて卑怯な真似をとった。…ま，それでも普通に捕まえられちゃったんだけどな。
『…そーだな。』
cin「否定せんのや。変なの。」
此奴にだけは変だなんて言われたくない。
今もそんな純粋そうな顔をしながら，私に水をかけているのに。
cin「…ま，いいわ。初日やしな。もう帰る。」
やっと此奴が帰る。
cin「あ。…今夜冷えるらしいんで，気つけてくださいね？笑」
…寒いこの時期。水をかけられた時からその目的はわかっていた。私を凍えさせ，耐えきれなくなったら情報でも吐かせるのだろう。
チーノの姿が見えなくなる。…寒い。この晩越せるかなぁ。
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とれにあ(プロフ) - 匿名ｯさん» 待たせてしまって申し訳ないです。今絶賛制作中なので気長に待ってくださいませ🙇♀ (4月22日 18時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ｯ - あ〜続きがすんごい気になってテカりそう.....(???)無理しないように更新頑張ってくださいませ!! (4月21日 20時) (レス) @page29 id: ed47510f53 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - どっかのだれかさん» そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！更新頑張ります💪 (3月31日 10時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
どっかのだれか - 神作品みっけ…✨拷問してるときの表現がとてもわかりやすくて想像しやすいからめちゃ面白いです！無理なさらず自分のペースでいいので更新まってまふ…( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) (3月30日 21時) (レス) @page25 id: 3f3fe52288 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - 燈矢さん» grさん可愛いですよね！ありがとうございます✨ (3月7日 17時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2024年2月2日 19時
