10日目 蹴り【kn】 ページ11
此処に来て10日目。そろそろ体もキツくなってきた頃。
しかし…ロボロって奴の言葉。今日は油断しないほうがいい。
???「ｯﾁ…何で俺やねん…。」
舌打ちと共に尖った言葉。そして,気強そうな声が聞こえてくる。
kn「お前か。…俺はコネシマ。」
姿を現したのは大柄な男。
派手髪にストライプ柄の服。何とも…ヤンキーのような格好と目つきだ。そして，ひとらんらんって奴と同じように，殺気と嫌悪感が滲み出ている。しかし，ひとらんらんの嫌悪感とは種類が違う。これは―。
『…女嫌い？可哀想に。』
kn「は？…なんで分かんねん。」
分かるんだよ。そーゆーの。
大抵のことは目線，目，オーラを見れば分かる。
『人を見る目には冴えてる。…あんたが仲間思いなのも，部下思いなのも一瞬で分かる。』
kn「っ…なんやねん。お前。」
あ，目線逸らした。
kn「こんなんしに来たんちゃうわ。情報…さっさと吐け。吐かんのやったら…。」
コネシマが此方に蹴りを入れようとした…ので，私はすぐ避ける。
kn「…避けるんか。…ひとらんのはちゃんと受けたんやろ？」
…確かにそうだ。だが，お前とはわけが違う。彼奴は殴るのが特別得意なわけではないはず。しかし，此奴はガチだ。蹴りが最大の武器。フォームを見ていればその差は歴然。
『…ここまでの蹴りは中々だな。サッカーでもやってたのか？』
kn「あぁ。…やけん，蹴りには自信があるんや。」
コネシマがもう一蹴り入れようとする。お世辞にも広いとは言えないこの部屋，逃げ回るのには不利。
少し当たってしまった。
kn「…考え事しとる暇なんて無いぞ？」
『！？』
コネシマの足が私の足を蹴る。…ズキズキと痛みが襲ってくる。
kn「…俺の嫌いな人間は三種類。」
急に何か語り出す。しかし，そんなのを考えている暇，私にはない。
kn「一つ，女。」
もう一度足に蹴りを入れられる。そのせいで体勢が崩れ，硬い床に倒れ込む。
kn「二つ，敵国の奴。」
背中を踏まれる。
kn「三つ…往生際が悪い奴。」
胸ぐらをつかまれる。その時の此奴の表情と言ったらトラウマものだ。
kn「…お前は全部やな。」
…その時，何故だか無性に腹がたった。
『私は…あんたみたいな奴が1番キライだけどな。』
kn「は？」
私はコネシマを一発殴る。…私が，初めて拷問官に手を出した瞬間だった。
(knさん編，もう1話続きます)
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とれにあ(プロフ) - 匿名ｯさん» 待たせてしまって申し訳ないです。今絶賛制作中なので気長に待ってくださいませ🙇♀ (4月22日 18時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ｯ - あ〜続きがすんごい気になってテカりそう.....(???)無理しないように更新頑張ってくださいませ!! (4月21日 20時) (レス) @page29 id: ed47510f53 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - どっかのだれかさん» そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！更新頑張ります💪 (3月31日 10時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
どっかのだれか - 神作品みっけ…✨拷問してるときの表現がとてもわかりやすくて想像しやすいからめちゃ面白いです！無理なさらず自分のペースでいいので更新まってまふ…( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) (3月30日 21時) (レス) @page25 id: 3f3fe52288 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - 燈矢さん» grさん可愛いですよね！ありがとうございます✨ (3月7日 17時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2024年2月2日 19時
