【d!】心まで、透明化してよ (ページ6)

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6話・rp ページ6

レパロウの部屋

rp「…」

俺には、15人の先輩がいる

そして、1人は14人全員から
差別ともとられるような視線を
刺され続けていた。

彼女に理由を聞いても助けを差し出しても
いらないと《距離》を取られてしまう

14人聞いても彼女が悪いとしか教えてくれない

ちるは、14人側についたが
俺はできひん

rp「…」

以前、俺はAさんの

泣き声を聞いてしまった。夜に、外で
くぐもった声だから手で抑えてたんやと思う
ずっと泣いて謝っていた

rp「…俺は、新人やからわからないですが」
rp「…Aさんは悪人じゃない」

少なくとも、あの時のAさんは
違う

rp「…よし」

今日こそ、助けに行こう

───
Aの部屋

rp「あ、…ｯ…、Aさん。入ります」

手ぶらで入るのは初めてだ

妙に重たい扉を無理やり従わせ
中に踏み込んだ瞬間

強風で息が止まった

「……要件は？」
rp「あの、…なんでこんなに部屋、」

ボロボロなんですか、？

窓ガラスは粉砕し、家具に飛び散り
テーブル等の家具は廃棄寸前
雨が日常的に入っているのか壁は
湿って窓辺は腐りかけていた

「貴方に関係ありません。それで要件は」
rp「…」

rp「先輩の、こと。が知りたくて」
rp「…誰にも話さないから、教えてくれませんか」

「…」

この青年は、何も知らない
綺麗なんだ。心も全てが

だから私のヘドロのせいで
汚してしまうのは勿体ない

さっさと出ていってもらおう

「貴方は色々足りないから、聞いても分からない。」
「仕事じゃないなら帰って。」

rp「…A、先輩。俺は確かに馬鹿やし、ほんま話も上手くないけど」
rp「…し「帰って」

rp「ｯ…」

先輩の綺麗な顔が俺の耳元まで
近づき息を漏らした。体が硬直
構わずAさんは

「会話もカメラが聞いてます。貴方まで

無能になりたくないでしょう」

「早く出ていって。」

ドン

rp「…」

追い出されてしまった。
けど、今ので確信づいた

A先輩は悪い人じゃない
少なくとも真っ黒ではない

今の部屋の惨状、そして囁き

…

何かを、…《隠してる？》

rp「ぜ、ったい俺が何とかするんや…」

青年は、監視カメラの存在も忘れ
息高々に部屋を後にした。

青年が、その隠しているを
知ったのはこれから少し先の話になる。

─
メモ

rpとちるは同期

zmとAは同期

rpは《ある出来事》を知らない
若い人なので助けることができます