【d!】心まで、透明化してよ (ページ48)

今日:356 hit、昨日:1,078 hit、合計:108,980 hit

48話※※※ ページ48

倉庫近くの廊下

「はぁｯ…はぁｯ…」
？「まちあがれ！」
？「この無能め！またちる様を傷つけやがって！」

「いｯ"！…」
「違う！貴方たちは、騙されている！」
「あの人は、あれは、す？「うるさい！」

「ｯあ"？！」

ちるにある程度殴られたあと
トドメを指しに来た精鋭たち。
彼らは、上司の命令を疑わず
私が動けなくなるまでいたぶり始めた

また感覚が途切れる。呼吸も
浅いものになり、自分がどんな
姿なのかもわからない

こ、ろされるの？

私たちを、ぐちゃぐちゃにした犯人に？

嫌だ、そんなのあんまりだ

せめて、あの女を、あいつを

なんとか、して、か、、ら、…

そこで意識は、床についた。

─

rbr「A！ちる！どこにいんねん、！」

筋肉があるのに、中々見つけられない
俺の不安を孕んだ息だけが上がっていく

rbr「…あれ、」

こんな所、あった、か、？

細い道だった。不吉な直感が俺を呼ぶ
迷うことなくその廊下を通った際に
何かとぶつかった

rbr「………ｯ?!?」
rbr「A！、A！、A!!」

心臓が破裂しそうになった。
Aが倒れていた。せっかく
治りかけていた傷はまた開いていて

床が血だらけになっていた

rbr「はｯ、はｯ、はｯ」

あかん、これ、どうしたら
ね、どうしたらいいんや？！

rbr「た。、た、た、たす、たすける、から」

Aを抱き上げる。軽いのに重たい
Aが、暖かくない

rbr「ｯ、」

そこから記憶が曖昧だ。医務室に
いって泣き叫ぶペ神と一緒に手術を
開始した、ことくらいしか覚えてへん

終わったのは月が出始めたころ
なんとか一命を取り留めてくれた彼女を前にして
俺ら2人は、泣くことしかできなかった

───
夜

「…ｯはｯ!!…はｯ…は、ｯ…」

どこだ、どこにいる。どこで

「…いむ、しつ？」

当たりを見渡せば昨日までいた場所
窓の奥は真っ暗で月の頭が見えていた

「…た、すか、った、？」
「ｯ、それより、はやく、伝えないと」
「いｯ…」

左の胸が痛い。撃たれたんだっけ
よく死ななかったな、私。

患者の目覚めを察した扉は
静かに開き、中から魂を抜かれた顔の

ロボロ様を招いた

rbr「A、？」
「ロボロ様……ｯ！」
rbr「A、！…AAA！」

「いっ…」

突然、抱きつかれた。…この人は、
私のことを無能と言ってちゃんと
大っ嫌いだったはずなのに、なんで

泣いて生きてることを喜んでるんだ