【d!】心まで、透明化してよ (ページ35)

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35話・sn ページ35

数時間後

sn「…」
「治療は、しないでください。
お金、、そんなにもってないので」
「自力で治します。
ベット代は後で下ろしてきますね」

ティッシュボックス1箱さえ
札がいるのに3日間の泊まりとなれば
いったいいくら払えばいいのだろうか

唯一の片腕を振り上げてベットから
降りようとするが体は岩のように動かない

結局、落ちる前に彼が私の腰を
拾って未遂に終わってしまった

sn「金要らんから」
sn「…俺らのせいで、
君が死んだのばれたらたまったもんやない。
死なんように、するだけやから」

sn「とりあえず、包帯巻き直すで。じっとしてて」
「…」

うそつき

sn「…」

半年ぶりにちゃんとみたAの体
過去の彼女とは全く変わってしまっていた。
俺らや兵士によって傷つけられ、消えない傷
自分でつけたであろう腕のバーコード
栄養不足による脂肪の減少

なんで、ここまでしてしまったんやろ

Aは、《あんなこと》を言ったけど
俺らに対して、冷たい態度とっただけで

Aは、俺らを、殴ったり、
してへんかった、

sn「…ご、めん」

「…無能に謝らないでくれますか。」

sn「…」

Aは、自分が無能であることを
守る。それの鎖を取らないのも、

俺らを、守るためとかだったら
ふざけんなよ

どこまでお前に守られればええの？

俺らは、そんなことにも気づかず
お前を、傷つけたらええの？

なぁ……

sn「…暫くは、療養食や」
sn「あと原則医務室」

sn「…敵が来るかもしれへんし、なんかあったらすぐインカムで呼んで」
「…インカム、ですか」

sn「……」

壊れ…いや、誰かが壊したんやっけ
…俺、Aのことなんも知らんな

sn「なら、後で予備のを渡す」
sn「…しばらく、休んでな」

不自然な不機嫌を装う彼女をみて
思わず涙が落ちそうになった。そこまで
ボロボロになってまで無能のフリを
しなければならないのか？

俺らの、せい、だ

sn「んじゃ」

「…ありがとうございます」

sn「…」

君が、言わんといてよ、、、

───
夜

rp「ご飯持ってきましたよ、Aさん」
rp「無毒です」

「…毒入ってたの、気づいてたんだ」

rp「ひとらんさんが、気づきました」
rp「犯人は、まだですが…」

rp「…知ってますよね」

その長い睫毛のおくで何を考えて
いるのだろうか

せめて、それが

自分のせい、じゃ無ければいいけど

───
書いて欲しい人いませんか！