5階・黒柿 ページ21
「ｯわ……」
降りた瞬間視界に広がったのは数多の本棚
隙間なく埋め尽くされてあり、壁も本棚も、
何もかもが本だ。
ここの住人は相当の読書家か。
…階段なんておけるスペースはあるの？
em「ようこそ、いらっしゃいました」
「…」
em「私は、叡智のエーミールでごさいます」
em「ここは私が管理する大図書館で、この世にある全ての本を収容しております」
em「貴方が、知りたいことも全部」
「…私が知りたいのは下に続く階段
の場所ですが、ありますか？」
em「そうですね…」
エーミール、と名乗った男は
頬に手を添えて困ったフリをしたあと
em「私を、降参させたらいいですよ」
「…喧嘩は苦手なんですけど」
em「ふふ、喧嘩やなくてもなんでも」
em「ま、この私に大してできるとは思いませんけど」
「…」
私は攻撃は効かないらしい
けど、自分から何かをすることなんて
限られている
つまり防戦しかできない
…どうやって負けさせたらいいのか
ここの本棚をたおす？…いや力ないわ
「…負けてくれませんか？」
ダメ元で頼んでみた
勿論、無理なのはわかっている
em「え、…うーん、どうしよ…」
「…」
思わず声が出そうになる
エーミールさんは、うーんと真剣に悩みだのだから
いやいや、何故そこでなやむ？
あ、フリだったりする？
em「負けたら、何かしてくれますか…？」
「…何かして欲しいことがるのでしょうか」
「キスでもしたらいいんですか？」
em「へｯ？！き、き、き、キス？！」
「…」
この人、絶対チェリーボーイだ
エーミールさんは赤い顔をかくして
その場に蹲った
キスは、でも、かわいいし、
と垂れ流して
「…階段を案内してくれるなら、キスでもハグでもしますよ」
口に、とはいってないしな。
em「は、え、ど、どなんしよ」
em「あの、…ちょっと待ってな？」
「…」
em「あの、もしもし？…グルッペンさん聞きましたよね、下に行かせていいですよね？
は？！どーてぃで何が悪いんですか！こんな可憐な方とキスできるんですよ？！」
「…今、グルッペンさん、って言いましたか？」
後半は置いといて前半の男の名前は
私がいま求めている人物と同じだ
エーミールさんは、困惑しながら頷き
用があるなら変わろうかと、わざわざ
スマホに模した連絡機器を渡してくれた
このひと、素直だな
「もしもし、グルッペンですか？」
gr『…いかにも、私がグルッペンだゾ』
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あちき(プロフ) - シュークリームさん» 貴方のコメントを待ってました((ついにここまで来ました！あと少しですが、頑張ります！ (5月15日 17時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 少し目を離した隙に話が進んでた、！！ついに皆のところに行ったんだ！無感情に近そうな夢主が寂しいって言うの可愛い……！気付かぬうちに堕とされていたなんて、やるなwrwrd……() (5月15日 16時) (レス) @page41 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - シュークリームさん» いつもありがとうございます！ (5月12日 11時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - お話が進めば進むほど皆の狂気さが見れて好き…… (5月10日 21時) (レス) @page36 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 夢主を連れて行くために皆必死なの好きー、！！ (5月8日 17時) (レス) @page34 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年4月16日 16時
